オープンフレームプロジェクト
目次
プロジェクトの概要
オープンフレームプロジェクトは、多種多様なオリジナルロボット(オリロボ)の可動模型を創作し、オリロボ市場を成長・発展させることを目的とするプロジェクトです。
本プロジェクトに参加いただく個人、法人は「デベロッパー」と呼ばれ、ロボマニアックスが公開するラグナフレームの3Dモデルデータ(「ダミーフレーム」といいます)を活用してラグナロイドの外装パーツ(シェル)を自由にデザイン・モデリングして、販売することができます。
背景
マンガやテレビに登場するメジャーなロボットでは満足できず、より個人的でレアな存在であるオリロボを創作する人たちがいます。そうした人たちの大半は3Dモデラ―か模型ファンです。
これまで、3Dモデラーの創作物はコンピュータースクリーンの中にのみ存在しており、模型ファンの目に留まることはあまりありませんでした。しかし、3Dプリント技術が普及したことで、それらの創作物は実体を持つ造形物として触ることができるようになりました。
3Dモデリング技術は「自身がデザインしたオリロボを認知されたい3Dモデラ―」と「自分好みのオリロボの立体物が欲しい模型ファン」の間に強力な需給関係を生みだし、この関係が新しい模型市場(=オリロボ市場)を創出する芽になると考えられます。
つまり、3Dプリント技術が「オリロボをデザインして見てもらいたい3Dモデラ―」と「オリロボの立体物を組み立てたい模型ファン」の間に需要と供給という関係を成立させたということができます。
この需給関係は新しい模型市場=オリロボ市場の芽になると考えられます。
ロボマニアックスは、このオリロボ市場を成長・発展させるための製品として「ラグナロイド」を開発し普及させたいと考えています。
オリロボ市場とは?
オリロボ市場を「新しい模型市場」と呼ぶのは、従来の模型市場とは大きく異なる特徴を持つためです。
それは、市場に参加する人の役割が固定されない点です。従来の模型市場では、提供者(メーカー)と消費者(模型ファン)の役割は明確に分離され、模型ファンが提供者の役割を担うことは、ワンダーフェスティバルのようなハレの舞台を除けばほとんどありませんでした。
一方、オリロボ市場を構成するのは「提供者」である3Dモデラ―と「消費者」である模型ファンですが、市場の参加者がどちらの役割を担うかは自由です。
あなたは、3Dモデリングソフトを使ってオリロボを創作して販売することもできるし、誰か他の人がデザインしたオリロボを購入して組み立てることもできます。
優れたスキルを持つ消費者が「提供者の役割を担う」ことは、古くはコンピュータープログラムの市場において、最近では音楽や映像の配信市場においても見られる傾向です。
パワフルな演算能力を持つコンピューターや、精細な動画を撮影できるビデオカメラといったツールがコモディティ化することで、そうした動きは一気に加速します。
3Dモデリングソフトや3Dプリンタのコモディティ化が進んだことで、その潮流が模型市場にも流れ込んできたことは、ごく自然なことだといえます。
ラグナロイドの役割
産声を上げたオリロボ市場ですが、3Dモデラーと模型ファンにすべてを委ねて自由気ままに創作と売買を続けていては、やがて市場自体が衰退してしまいます。
オリロボ市場が成長・発展していくためには現在うまくいっている他の市場のエコシステムを積極的に真似る必要があります。
先に例を出した、コンピュータプログラムの市場と音楽・映像配信の市場に目を向けると、どちらの市場にも提供者と消費者の間に「無くてはならないハブのような製品/サービス」が存在します。
それは、コンピュータプログラムの市場であればWindowsやiOSなどのOSであり、音楽・映像配信の市場でいえばYoutubeやTikTokなどの配信プラットフォームです。
こうしたハブがあることで、提供者には「自分たちの製品が備えるべき品質や特製を認識できる」というメリットが生まれ、その結果として消費者には「一定品質の製品を享受できる」というメリットが生まれます。
ラグナロイドの役割は、オリロボ市場におけるハブとなることです。
ラグナロイドのフレーム(ラグナフレーム)は、その3Dデータが「ダミーフレーム」として公開されています。そのため、3Dモデラ―はダミーフレームにフィットするようにシェルをデザインすれば、そのシェルが3Dプリントされた際に、実機のラグナフレームにもフィットすることが保証されます。
模型ファンは、ラグナロイド化されたシェルであれば、自身が保有するラグナフレームに取り付けられることが保証されるので、安心して購入することができます。